楽しいアンサンブル新版ソプラノ・リコーダーテキスト1簡易伴奏付        

導入期におけるリコーダーの指導法

本書は、はじめてソプラノ・リコーダーを手にする小学校3年生のための『新版ソプラノ・リコーダーテキスト1』の中に出てくるやさしいアンサンブル曲全曲に、バイエル終了程度で演奏可能な簡易伴奏をつけた教師用指導書です。
 リコーダーの指導では、この楽器の特性がよく理解されていて、正しい音の高さと、よく響く美しい音が出せ、左手のみの運指で吹けるような、ごく簡単なメロディーを心を込めて吹けるようになるのが第一段階ですが、更に、メロディーだけでなく、音の高さがぴったり合った2重奏ができるようになり、音楽を通じて相手とわかり合える世界を体験した子どもたちは、夢中になって次から次へと出来そうな曲を求めて、この楽器にのめり込んでいくものです。
 つまり、この楽器のきちんとした奏法を押さえ、ごく簡単な2重奏が子どもの力で出来るまでの指導をした上で、こんどは自分たちだけで乗り越えられる効果的な発展教材を与えていけば、子どもは、自分たちで楽しみながら、自然に演奏技術を高めていくものです。この楽器の特性を知り、この楽器の基本的な奏法と指導法さえ身につければ、新しい学力観に立った主体的な音楽学習を展開していくのに、これほど効果的な楽器もないといって差し支えないと思います。
 しかし、基礎的な奏法があいまいにされ、正しい音の高さや美しく澄んだ音が出せないばかりか、タンギング(舌つき)さえもあいまいで、不安定な物哀しいような音しか出せないのに、技術を越えた曲が与えられることになれば、子どもは、たちどころに、この楽器に対する興味を失い、先生が指示される時以外には、リコーダーを見向きもしなくなってしまうと思います。
 さて、長年構想を温めてきました小学校3・4年生の導入期におけるソプラノ・リコーダーの指導法をやっと書きあげることができました。まだまだ拙いものですが、小・中学校での30年に及ぶこの楽器の指導経験から得た結論とでも言うべきものだと考えています。
 特に、本書にかかわる小学校3・4年生の導入期におけるソプラノ・リコーダーの指導法は、その殆どが学級担任の先生にまかされるわけですから、このことを十分考慮し、多忙を極める先生方が短時間に、要領よく、この楽器の基本的な奏法を身につけられ、音楽科の指導目標を達成していく方向で、効果的な指導が展開できるように配慮しました。
 どうか本書を通して、ひとりでも多くの先生方が、リコーダーの基本的な奏法と、この楽器による音楽学習の方法をご理解いただき、先生方のお力で、目を輝かせて主体的に音楽学習をする子どもたちを育てていただきたいと思います。リコーダーを効果的に指導し、子どもに自分から求めてアンサンブルを楽しんでいくような姿勢が育ってくれば、これをきかっけにして、生涯にわたって音楽を愛好していくことも夢ではないと思います。
 尚、本指導書には、『うさぎ』、『さくら さくら』のほか2曲の日本的なアンサンブル曲が加えられており、やさしい琴の伴奏パート譜とこれの奏法、それにギターのコード伴奏法も含まれています。
 又、3.4年生を指導される先生が指導効果を上げやすいように、本書と併用して扱える教育実践資料として、3年生の児童を使ったビデオ・テープを作成し、実際の音と映像でリコーダーの基本的な奏法や指導法がご理解いただけるようにしております。このビデオ・テープが必要な方はメールでご連絡下さい。これは販売物ではありませんので、生テープ代と送料のみで、お届けします。
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